Old Boy のイラスト日記

イラストを中心とした創作日記

イラストに挑戦(21日目)・・・クリスタの新しい水彩筆を試す

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息子が小学生の時に使っていた水彩絵の具を引っ張り出す

出版事業のブログがスタートしたことで、この三週間ほど、お絵かきの時間が週に1時間程度しか取れませんでした。趣味のブログはそれなりに楽しいのですが、さすがにビジネスブログは重い・・・、ひたすら重いです。

まず、やたら時間がかかります。時間がかかる割に本当に成果が出ているのか、全くわかりません。もちろんWEB上で物品販売しているのなら、その成果は即わかることでしょう。ですが、うちのサイトの場合、ブログはあくまでもプロモーションの一環として行っているため、広告同様一方通行なのです。こちらから情報提供しているものの、相手方がそれをどう受け取り、実際の購買行動につながっているのかどうかまではわかりません。

仕事として書くブログの大変さを日々実感しています。

クリスタの新しい水彩筆を試してみた

確か今月上旬だったと思いますが、クリスタの機能がアップデートされています。新しい筆やらなんやらが追加されたようで、特にリアル水彩ブラシにはちょっと期待してました。

リアル水彩・・・じゃあ、今までの水彩筆は何だったんでしょう?

まあ、名称の是非はさておき、折角追加された新しい筆ですので、早速試してみましょう。と言っても、いきなり絵をかくのではなく、実際の水彩(以下ホンモノ水彩)と比較してみたいと思います。

水彩の技法

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技法書は、こちら

水彩技法については、この書籍を参照しました。大昔に購入した書籍で、ほとんど参考にしたことがありません。というか、参考にするほど熱心に絵を描いたことがありませんでした。

この本の中で、水彩、特に透明水彩については、以下の5種類の基本技法が紹介されています。

  1. ウォッシュ(フラット、グラデーション)
  2. ウェットインウェット
  3. 重ね塗り
  4. ドライブラシ
  5. 白抜きや明るくする方法

1 ウォッシュ

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ウォッシュ

先ずはホンモノ水彩の例です。上は、実際の絵筆を使って描いたものです。左がフラットで、右がグラデーションです。

フラット(平塗り)は、単純に筆を連続的に左右に往復させて、塗面が一様に彩色されるように塗ったものです。

グラデーションは、濃いめの絵の具でまずは横に一本線を引き、その絵の具が濡れているうちに、適度に水を含ませた筆で、下側にボカしていきます。

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クリスタによるウォッシュ

こちらは、クリスタを使ったウォッシュです。

かなり濃いめの色を選択しているのですが、実際に塗った色はかなり薄いです。何度も色を重ねながら仕上げていく、という考え方からこのような薄い色に設定されているようです。濃くするには、絵の具の不透明度を上げればいいのですが、当然、不透明度があがると、透明水彩ではなく、不透明水彩になります。

左がフラットで、右がグラデーションです。

ブラシは、丸筆を使いました。グラデーションのぼかしには、「質感残しなじませ」ブラシを使っています。

2 ウェットインウェット

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ウェットインウェット

ウェットインウェットは、用紙に薄く水塗りをした後、完全に乾く前に濃いめの絵の具で彩色し、ぼかしたような効果を出すものです。水塗りではなく、彩色でもよいです。

いずれにしても、乾き具合や、絵の具の濃さなどで効果が変わるため、そこそこ慣れてないと結構難しいものです。

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クリスタによるウェットインウェット

こちらは、クリスタによるウェットインウェットです。何と言うか、きれいすぎるような気はしますが、まあ、それっぽいです。にじみ水彩ブラシを使いました。

3 重ね塗り

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重ね塗り

下塗りが渇いた後で、もう一色を重ねて塗るものです。重ねた色は、下の色と合わさった色になります。ちなみに、重ねた色のオリジナルの色は、右の赤い色です。

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クリスタによる重ね塗り

こちらは、クリスタによる重ね塗りです。もうちょっと濃い色にしてくれてもいいと思うのですが、気に入らないなら自分で調整しろ、ということなのでしょうね。今回は、あくまでもデフォルトの設定で試行しています。

4 ドライブラシ

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筆によって感じが変わる

ドライブラシは、濃いめの絵の具で、筆を素早く動かし、かすれた効果を出す方法です。

ドライブラシに関しては、必ずしも良い筆が良い結果を出すわけではありません。

左がホルベインの古い筆で、穂先はばらばらで、濡らしても、なかなかまとまってくれません。中央は、最近購入したサクラ画材のネオセーブルという筆です。2,3百円という安価ながら、穂先はきれいに揃い、腰もしっかりしたびっくりな良い筆です。

ドライブラシに関しては、穂先の揃わないホルベインの方が、かすれ感がよく出せています。サクラの筆は、本当に高性能で、多少絵の具を少なめにしても、ピタッと穂先が揃うため、なかなかかすれさせるのが難しいです。かすれて見えるのは、紙質(ワトソン紙)のせいです。まあ、これもドライブラシと言えなくもないですが、穂先のバラバラ感があったほうが、スピード感が感じられます。右は、筆を横にしてかすれさせた例です。

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クリスタによるドライブラシ風

上は、クリスタによるドライブラシ風の彩色です。これは、元々の水彩の中にある、水彩毛筆を使いました。

ちょっと、ドライブラシとは風味が異なりますが、使い方によっては、使えるかも知れません。どちらかというとクレヨンぽい気がしなくもありませんが。

クリスタの特性上、ホンモノ水彩のようなドライブラシを再現するのは、難しいようです。

5 白抜きや明るくする方法

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白抜き

白抜きは、平塗りした絵の具が渇く前に、色を抜き取る方法です。左は、ティッシュで絵の具を吸い取ったもので、右は、乾いた筆で絵の具を抜き取ったものです。

平塗りの絵の具が渇いている場合は、水を含ませた筆で抜き取りたい部分を濡らし、濡れている間にティッシュで吸い取るという方法もあります。

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カッターで擦り取る

もう一例ですが、平塗りが渇いた後で、カッターなどの尖ったツールで、絵の具を擦り取る方法もあります。

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クリスタによる白抜き

こちらはクリスタによる白抜きです。

左は、平塗りした後、水筆ブラシで縦線を描いたものです。また、右は丸筆を使い、透明色で描いたものです。

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クリスタによる白抜き2

クリスタの場合、カッターを使わずに、透明色の細い線で描けば、同様の効果が出せます。

ちょっとご紹介する場所が違いますが、右は、クリスタによるドライブラシ風の線です。この線は、新しい水彩筆ではなく、墨絵の粗めブラシを使っています。デフォルトだと不透明度が100ですが、50に設定変更しています。

このブラシの場合、縦に線を引けばこうしたかすれ効果が出せるのですが、横に引いた場合は、平塗りのようにフラットになってしまいます。条件次第でドライブラシとして使えるかも知れません。

筆さばきも技法のひとつではないだろうか

技法書で紹介されている水彩の基本技法は、この五種類です。

改めて比較すると、ホンモノ水彩に比べ、デジタル水彩は、ちょっときれいすぎですよね。

ホンモノ水彩のよいところは、描き手も予想しない、意外な効果が出てしまうことだと感じています。もっとも、そう感じるのは、あくまでも私が素人だからであり、プロにとっては計算づくなのかも知れませんが。

いずれにしても、絵を描くということは、こうした技法を駆使して表現する、ということであり、私のようにテキトーに描いているだけでは、いつまで経ってもテキトーから脱出することはできません。万年シロウトというやつですね。

これらの技法に加えて、水彩に限らず、筆を使った場合、筆さばきが重要、というか、私的には最も重要な要素ではないかと思います。

筆さばきが上手な人は、文字もきれいな場合が多い、と感じています。必ずしもそうではないかも知れませんが、今まで出会った方で、熟した文字が書ける人は、成熟したタッチの絵を描くことが多いです。

文字の上手い下手は、遺伝の要素が大きいと聞いたことがあります。要するに、持って生まれた資質だということです。

そう言ってしまうと元も子もないかも知れませんが、筆さばきの上達には、下手な人ほど努力が必要ということになります。そう考えると、ちょっとめげますけどね。

 クリスタのリアル水彩のまとめ

まとめです。

今回追加されたリアル水彩ですが、きれいすぎる点を除けば、そこそこいいところまでいっているように思います。実際ガチに比較してみると、ホンモノ水彩の不確実さといか、アナログ的なあいまいさは、あじわいや人間味とも言いかえることができ、デジタルではそうそう簡単には再現できないものと感じました。

デジタルが悪い、とかホンモノ水彩に比べ劣っているということではなく、それぞれに良し悪しがある、と考えたほうがいいでしょうね。レイヤーを使い分けることで、後で様々な変更や調整ができるのはデジタルならではの良さであり、極めてありがたい機能です。

次は、これらの基本技法を使って実際に絵を描いていきたいと思います。

そうそう、今回は、あくまでもホンモノ水彩との比較でしたが、デジタル水彩ならではの技法も発見できるかも知れません。