Old Boy の創作日記

音楽、イラスト、文章に関する創作日記と独り言。

Kindle unlimitedを使ってみた・・・すごくいい。ただ、本を読んだ実感がわかない

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和書12万冊の魅力

Amazonの読み放題プログラムで、どれくらいパフォーマンスがあげられるものか、Kindle unlimitedに参加して確かめてみました。

和書12万冊の魅力

このプログラムで読める本は、和書が12万冊です。200万冊以上が読める、というキャッチフレーズが用いられていますが、この200万冊とは洋書も含めての数のようです。間違ってはいませんが、勘違いしますよね。

ただ、12万冊でも相当な量です。月に980円ということですが、元を取るだけなら、一冊980円以上の本を一冊読めば元が取れてしまいます。

なお、最初のひと月(30日間)は無料体験期間です。また、今現在二か月299円プログラムが走っており、今回はこのプログラムに申し込んでみました。

会員登録した初日に読んだ本

会員登録した初日に読んだ本(読み始めた本を含む)は、以下のような内容です。

  • 雑誌2冊
  • 一般書籍(ビジネス啓発本)7冊
  • グラビア1冊
  • 一般書籍(自己啓発)1冊
  • 経済書1冊

合計12冊です。合計金額は8,655円でした。

単に金額を稼ぐだけなら、手あたり次第に読み漁ればいいのですが、読むにはそれなりに時間がかかります。限りなくお安く読めるとは言え、時間を割いて読むわけなので、少なからず慎重に選びたいものです。

ただ、私からすると、タイトルは魅力あるものの、中身が伴っていない本って意外と多いように感じています。読み始めてから思っていた内容とずいぶんと異なると気づいたら、その時点で読むのを止めていいのかも知れません。

貧乏性のせいか、せっかく読み始めたのだからと、つい無理して読み通してしまうんですけどね。

どんな本があるか

かなり広範囲の書籍がカバーされています。

グラビア雑誌など今まで見たこともなかったのですが、今回初めて眺めてみました。あんまりおもしろくなかったですね。結局服を脱いで、最後は水着か下着になるだけです。そのパターンの繰り返しで、何が面白いのかよくわかりませんでした。これでは中途半端なエロ本のようなものです。もちろん、そのグラビアアイドルのファンであればお宝かも知れませんが。

バックナンバーも含めて、雑誌の多くが読めるのはうれしいですね。雑誌は一冊購入しても本当に興味のあるページしか読みません。なので、個人的にはあまりパフォーマンスのよい書籍とは言えないのです。読み放題で、まずは関心のある記事がないかどうかをサラッと眺めてみるには便利です。

一般書籍もかなり多くの書籍がカバーされています。イラストの教科書なども結構カバーされていますので、無理無理紙の本を買う必要もないかも知れません。

そうした商業誌や出版社から発行された本以外に、なかなか読む機会のない個人出版物が読めるのはいいですね。

個人が発行した本は、意外と自由に読めない

Amazonの画面では、いつからか出版社名が上部に記載されなくなり、その本が出版社の企画本か、個人出版かがぱっと見わかりにくくなりました。

出版社名は、「登録情報」を見るか、書籍カバー下部(だいたい下部中央に出版社名が記載されます)を見ればよく、それがないものは個人出版物ということになります。

必ずしも出版社の企画本が優れているかというと決してそういうわけではありません。著書の原稿内容が気に入らないからと、編集者がやたら手を入れた本もあれば、誤字脱字などの校正のみ行い、基本的に著者の原稿そのままの内容で発行された本もあります。結局は誰かの原稿に過ぎません。出版社経由の原稿は誤字脱字が少なく、また分量も多く読みごたえがあることは否定しませんが。

個人が、出版社を通さずに発行している本は比較的安価です。半面ページ数は少なめで、あっという間に読めてしまいます。一般書籍の1~3章程度の長さ(一章あたり30ページ程度)しかないものも多く、読み終えてからちょっとあっけにとられることもあります。

ただし、必ずしも内容が乏しいということはないように思えます。短いなりにすっきりと読めることも少なくありません。

いずれにしても、個人の出版物(電子書籍)って、いきなり購入するにはちょっと冒険ですよね。個人出版であっても著者としてはそれなりの金額で販売したいと思うことでしょう。ですが、購入する側からすると、著者は無名で、出版社のバックアップもないことから、かなりリスキーに感じられます。この電子書籍読み放題プログラムは、そんなリスクをうまいこと取り除いてくれます。

出版社や取次よりも、よほど出版文化の発展に貢献しているように、私には感じられます。

個人出版物用にWEB校正があればいいのに

読み比べてみればわかりますが、個人出版物の誤字脱字や、表現の不明確さ(著者の技量というよりも、第三者によるチェックが乏しいことが原因と思われる)は顕著です。

文章が長ければ長いほど、レビューが大変になります。著者の多くは、書くことが好きで、書く方が楽しく、できれば書くことに専念したいことでしょう。読み返してレビューし、校正し、手直しし・・・という作業は恐らくあんまり楽しめない。

ただ、編集経験から言うと、レビューのポイントって決まっています。そのかなりの部分が校正ソフトで対処可能です。ただ、本職用の校正ソフトって結構高いですし、単独のソフトだけではなく、複数のソフトを使った方が精度は高まります。

個人が導入するのは無理があります。校正家に依頼するのはもっと無理があります。

できれば、一回何文字までいくらかでできるオンライン校正のような仕組みがあればいいのですけどね。

Wordや一太郎などにも校正機能がありますので、そうした機能を活用するのもいいと思います。ただ、恐らく、それすらやらずに発行してしまう著者もいらっしゃるのではないでしょうか。

Kindle unlimitedの制限

unlimited(無制限)なのに制限があるのかと思われるかも知れませんが、はっきり言って制限だらけです。

まず、Kindleの書棚に載せておける本の数がわずかに10冊です。

初日に12冊読んだ、あるいは読み始めたわけですが、要するに、11冊目を本棚に置くためには、本棚の本を一冊捨てなくてはなりません。捨ててもまた拾えるのですが、捨てた本、というか読み終えた本の記録はどこにも残りません。

読み終わった本を記録する必要はあるの? という方もいらっしゃるかも知れません。

グラビアは記録は不要です。お宝は別として。

雑誌はどうでしょう? 紙の雑誌の場合、必要なページだけ切り抜いて、他は捨てます。あるいは、必要な部分をスキャンして保管し、冊子そのものは資源ごみになります。電子書籍でも、部分的にでいいから記録できればうれしい。

一般書籍についても、よい本であればマーキングしておきたい箇所は少なくありません。実際、読後だいぶ経ってから読み返したくなったり、気になった個所を改めて確認したくなったりしたことが、過去何度もあります。

紙の本の場合、線を引いたり、マーカーでマーキングするのは抵抗があります。なので、特定のページに付箋をつけます。

逆に、なんら印象に残らず、マーキングする箇所が全くないような本であれば、今は捨ててもいいかも知れません。

この10冊しか本棚に置けないという制限は、私的には致命的と感じられますが、Kindleにあらかじめ備わっているマーキング機能を用いることで少なからず緩和できるかも知れません。

Kindleノートブック

書籍内の情報の一部が記録できるツールとして、ノートブックという機能が用意されています。文章の一部、特に印象に残ったり、メモしておきたい箇所にマーカーが入れられます。

このマーキングしていた個所は、Kindleの閲覧ページの右側のコラムに表示できる他、エクスポートすることで、html形式で保存しておけます。

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Kindleのノートブック機能、エクスポート機能

Kindleで表示できるものの、その本を書棚から取り除いてしまったら、この記録もなくなってしまいます。そこで、この記録を外部に残しておくための機能がエクスポートというわけですが、その分量には制限があります。これって当然でしょうか? 

もし、紙の書籍を購入した場合は、その本の内容は完全に自分のものとなり、読みたいときはいつでも手に取って読むことができます。その内容の一部をコピーしたりスキャンしたりも可能です。もちろん自分だけが使うという条件でです。

Kindle unlimitedは、あくまでも無制限に「読める」プログラムであり、書籍を無制限に自分のものにできるプログラムということではありません。そういう意味では図書館と同じようなものと考えていいのかも知れません。しかし、図書と異なりしっかりと費用を払う必要はあります。(図書も税金で運営されてますが)

このエクスポート機能ですが、たまたま確認した書籍では全体の15%を記録できるようです。それ以上記録したいならば、購入してよ、ということなのでしょう。

旬な本、売れ筋は当然ラインナップにない

マンガ本も結構な数読むことができます。ただ、今読みたい「キメツの刃」などの旬な作品は、ラインナップにはありません。これも当然でしょうね。正規の金額で買って読んでくれる人がわんさか居るのに、わざわざ読み放題にする必要はありませんから。

それでも、名著や良書の多くがラインナップにあります。それらの多くは購入するには高く、また古本でも結構いい金額だったりします。そうした書籍を値段を気にすることなく読めるのはすばらしい。

古い名著などは、当然図書にもありますが、古いほど文字が小さく、それだけで気が滅入ります。その点、文字サイズの縮尺が変えられる電子書籍は便利です。

旬な本中心に読まれる方には、このプログラムはあまり魅力はないかも知れません。

どれぐらい活用できるかは、未知

使い始めてまだ一週間程度です。せっかくの読み放題ですから、読みたい本からどんどん読み進めればいいのかも知れませんが、どちらかというと、しっかりと読み進めたいという気持ちです。

元を取ろうと思えば、大量に読めばいい。それはわかります。ただ、それだけだと後に何も残らないような気がします。

できるだけレビューしてはどうかと考えています。レビューすることで、記録も残りますし、まとめることで頭も整理されます。Amazonの書籍レビューにはやたらと長いものがありますが、はっきり言ってあまり読む気になれません。できるだけコンパクトにまとめてはどうかと思います。

せっかくの読み放題なので、内容をコンパクトにまとめる、という頭の整理にまずは活用してはどうかと考えています。

レビューは、よい印象が残った本に絞る

レビューする本は、よい印象が残った本だけにしようかと思います。

今回読んだ本の中には、副業について書かれたものが何冊か入っています。残念ながらそれらの本の多くはほとんど印象に残っていません。

紙の本にしてもそうです。過去何冊かの啓発本やビジネス本、儲け話に関する本を買って読みましたが、印象に残っている本は極めて少ない。

かなり前に読んだ本では、ロバート・キヨサトさんの「金持ち父さん」は印象に残っています。要するに、不動産投資して元手を膨らませよ、ということです。ピケティではありませんが、それ以外に資産を増やす方法が今の世の中には極めて少ない、ということなのでしょう。

今回読んだ啓発本の中では、バビロン大富豪の教え(漫画版)が印象に残りました。マンガや物語という演出が必要かどうかわかりませんが、言わんとすることは大変わかりやすく、すっと頭に入りました。何も特別なことを言っているわけではありません。金持ちになるための黄金律のようなものをストーリー仕立てで説明しているだけです。

資本を増やすにはコツコツと積み上げるのが正攻法であり、一般勝負というのは、よほどの能力、運、機会でもない限りまず難しいだろうことを繰り返し諭してくれる本です。

できれば若いうちに読んでおきたかった本です。問題は社会経験が浅い時点で将来に向けて切実な気持ちになれるかどうかでしょうか。

反面、その他の儲け話に関する本の多くは、狭いジャンルの話です。特定のジャンルでうまくいった方が、その方法論を漠然と語ったような内容が多く、私にとって印象に残ったものは今のところありません。ただし、書いていることは正しいことかも知れませんし、著者と同じビジネスモデルで起業を検討している人にとっては、気付きを与えるよい内容と言えるかも知れません。

このような自分にとって印象の薄い本をわざわざ酷評するのはあまり意味のあることとは思えません。響く人もいれば響かない人もいるのです。こうした狭いジャンルの成功談は、自分がやりたいビジネスと重なっていれば極めて有効だと思います。結局、何がしたいか自分でもよくわかっていない人は、何を読んでも響かないことになります。

読書とは、自分を映す鏡なのでしょうか。印象のよい本とは、その内容が読者の価値観と共鳴している、ということなのかも知れません。

二か月間は、とにかくトライアル

二か月で299円のプログラムなので、まずは二か月間じっくりと使ってみたいと思います。元は取れていますので、特に運用面に着目したいと思います。 

ノートブック機能は大いに活用したいと思います。この機能を使うことで、わざわざ書籍の情報を別途記録する必要はありませんし、レビュー記事を書くにも便利そうです。

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マーキングした個所のデータには自動的に書籍名が記載される

上のサンプルのように、個々のメモには、書籍名、著者名、書籍内の位置などの情報が付け加えられます。

一冊の本で、メモが20か所あった場合は、このようなメモが20個できるわけです。書籍ごとにフォルダを作り、そこに保管することで、ひとまとまりのメモグループを作ることになります。

この断片的な情報だけでレビューがスムーズに書けるかどうかはわかりません。いずれにしてもまずは試してみたいところです。もっともレビューを書くことは最終目的ではなく、あくまでも生活の質を向上させることが本来の目的です。

「読み放題」プログラム・・・悪くはないものの、今のところ大量の本を読み捨てるかのようなプログラムに感じられ、本を読んだという実感がわかないのが正直なところです。読んでは消える電子書籍がとてもはかないものに感じられてしまうのです。その存在感のなさが解消されるかどうかが私にとってはポイントになるかも知れません。

それにしても、リアルな本てやっぱり存在感ありますよね。いつでも手に取って読めるのは本当に贅沢なことだと改めて感じます。

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