Old Boy の創作日記

音楽、イラスト、文章に関する創作日記と独り言。

イラストに挑戦(13X日目)・・・あきらめの果てに

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前回の128日目までの内容で、イラスト制作記の原稿を仕上げました。急いで上梓する必要もないし、今出版しなくてはならないものでもないし、結局寝かしたままです。

出版しないなら意味ないじゃん、と思われるかも知れません。自分でもそう思います。ただ、この電子書籍を作ったことで、気持ちの上では大きな変化がありました。一旦過去のすべての内容を見直したことで、結局自分が何をやりたいのか、どんな絵を描きたいのか、再認識できたような気がします。

様々な手法をやみくもに学んだことは、ふらふらと横道にそれていたように見えますし、確かにその通りなのですが、自分探しのようなものだったのではないかと思っています。

結局、好きな技法はアナログチックなペンやブラシワークです。いわゆるCGっぽい絵も嫌いではありませんが、自分のスタイルとしてはどうよ、と思います。

2冊目の塗り教科書

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塗りに関する2冊目の教科書(古本です)を買ってみました。 

おおよその内容は事前に確認した上で購入しています。この書籍で紹介されている9種類の塗りの中のアナログ塗りの絵柄に興味がありました。自分が描きたい絵に一番近いものと思えました。

デジタルの塗りの種類は、書籍によって微妙に異なります。例えば最初に購入した「キャラ塗り上達術」は次のような内容でした。

  1. アニメ塗り
  2. ブラシ塗り
  3. ブラシ塗り
  4. ブラシ+厚塗り
  5. 水彩塗り
  6. 水彩+厚塗り
  7. 厚塗り
  8. 厚塗り
  9. ギャルゲ塗り
  10. 宝石塗り

今回の「デジタルイラストの塗り事典」は次のような内容です。

  1. アニメ塗り
  2. ブラシ塗り
  3. 水彩塗り
  4. 厚塗り
  5. 発光塗り
  6. ギャルゲ塗り
  7. 透明水彩塗り
  8. アナログ塗り
  9. 和風塗り

一冊の本にブラシ塗りが2回出てきたりしていますが、同じブラシ塗りでもそれぞれの作風は別物です。それほど分類が難しく、またバリエーションも多いのがデジ絵の世界なのかも知れません。 

ところで、今回興味をもって読んでみた「アナログ塗り」は、出水ぽすかさんというイラストレーターの方が執筆しています。

最近の書籍によくみられるように、この書籍でも作成データが公開されています。ただ、アナログ塗りに関しては、高解像度画像も非公開、データも非公開とな。結局教科書に書かれている範囲の情報しかありません。

アナログチックに見せるために、線画は鉛筆で描いて、それをスキャンしているそうです。それなら、いまもかつても私やってますって。

塗りに関する説明は、はっきり言ってやる気のない(公開したくない気持ちがいっぱい)内容です。

「塗るたびに新しいレイヤーを作り、塗り重ねる。アナログっぽいでしょ!?」

これだけです。これだけで何がわかるのでしょう。というか、アナログ塗りでなくとも、ほとんどの技法はこのやり方だと思います。

教科書に頼るのはあきらめて、好きなイラストレーターの絵を改めて眺めてみました。かつては一体全体どうやって描いているのかさっぱりつかめなかった絵です。

好きな絵を描けるようにするには好きな絵を模写するしかないんだろうな。でもね、そもそも描き方が全くわからなくって、手も足も出ないんだよ。

そう思いながら・・・。

今の自分の絵との差分が見える

好きな絵、描きたい絵は人ぞれぞれだと思います。改めて見た絵は、ゆ~げんさんの絵です。ゲームソフト、フィリスのアトリエなどのアトリエシリーズのキャラの絵を描かれていますので、ゲームに興味のある方は少なからず目にしたことのある絵柄だと思います。

彼が数年前に描いた絵を参考に、以前の自分の作品のリメイクをしてみました。

リメイク対象作品は、こちら

 

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デジ絵を始めて19日目の絵です。

結果としてリメイクした絵はこちら(全体図)

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キャラ部分だけトリミングした絵はこちら

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八割方、今までやってきたこと

もはや教科書には頼れない。そう思い、あきらめたせいでしょうか。改めて見てみたゆ~げんさんの絵が、かなりのところまで見えるようになっていることに気がつきました。

彼の絵と直近の自分の絵との大きな差は次の2点と言えます。

  1. トーンの使い方
  2. 線画の強弱

それ以外については、今まで経験してきたことがほとんどそのまま応用できています。

結局この作風って、基本的に透明水彩ですよね。髪の塗りだけが、ブラシ塗り、ギャルゲ塗りっぽいせいで、絵をどうとらえていいかがわからなかったのです。

1のトーンですが、見ての通り、肌のコントラストが異常に低いです。それ以外についても、それぞれの固有色をベースにしたコントラストは低めです。さすがにここまで狭いコントラストの絵は描いたことがありません。

2の線画の強弱ですが、今回はプロセスを変えることで、線画の強弱が効率的、効果的に描けるように工夫しました。

  ① ラフな線画

  ② 彩色

  ③ 線画仕上げ

②と③は、相互に行き来しながら、状況を見ながら仕上げるようにしました。

最初に線画を描いて、そのあとで塗り絵をするというプロセスにずっと違和感を感じていました。実際、塗ってから太くしたり細くしたりと線幅を調整することがしばしばあります。ですが多くの教科書は、線画を最初に完璧に仕上げなくちゃダメ、みたいな書き方をしています。できるわけねーだろ、と思っていました。ある程度影をつけてからでないと線の強弱はつけにくいのです。

よ~清水さんもこのプロセスに近い進め方をしています。ラフな状態から全体を眺めながら調整していけるため、気分的には非常に楽でした。最初に線画を仕上げるのは、私にとっては苦痛でした。

絵の情報量

もう一つ試してみたことがあります。テクスチャーの積極的な応用です。

テクスチャーというのは、ある面の文様(パターン)のことです。例えば、革靴なら、革のテクスチャーを張り付けるだけで、革の質感が表現できます。布地や木目、ブロック等々もテクスチャーが効果的に使える素材です。

ですが、必ずしもそのモノのテクスチャーである必要はありません。何らかの雰囲気を出すためにあえて現実的でないテクスチャーを張り付けてもいいわけです。

今回はスカートや靴にテクスチャーを張り付けています。それから、背景や後ろ髪にエアブラシの点描のパターンを使いました。

実際のところ見本にした絵がテクスチャーを使っているかどうかはわかりません。ブラシワークで描いているのかも知れませんし、紙質(これもテクスチャーですが)を用いているのかも知れません。あるいは、写真などを用いたコラージュかも知れません。わかるのは、そこに何らかのパターンがあることです。

目には見えてもプロセスがわからないと実現できないこともあります。テスクチャーやら写真やらを何枚も重ねていくと、複雑怪奇な絵柄ができることでしょう。そうして描いた絵は、見ている人はもちろん、描いている本人にも再現が難しいかも知れません。デジタル的に履歴が残せるなら別ですが。

アトリエシリーズのメイキング記事

ゲームにはあまり興味はないのですが、そこで用いられているイラストの制作方法には興味がわきました。

最近のアトリエシリーズのキャラについては、二名のイラストレーターがコラボして制作しているとのことで、ネット上にかなりマニアックなイラストレータトークがいくつか掲載されています。

ゆ~げんさんがもう一方のイラストレーターとコラボする際、相手の絵を最初は見ないようにしていたそうです。見てしまうと影響を受けるから、というのがその理由です。

自分なりの確固たる絵柄を実現している方がそうやすやすと他の方の絵に影響を受けるものなのだろうか、と最初は思いました。どちらかというと、他の方に影響を与えこそすれ、影響を受けることは少ないのではないのか。そう思えたのです。

ですが、考えてみると、もともとデジ絵などというジャンルはこの世にはありませんでしたし、今のデジ絵にしても、人ぞれぞれです。前例がないだけに、様々な人の絵(リアルな絵も含めて)から、自分なりに学び取り、自分のスタイルを作り上げるしかありません。結局飛びぬけた人達というのは、そうやってよりよい作品を制作してきた人達なのではないでしょうか。他の方の作品から学ぼうという気持ちがあればこそ、影響を受けてしまうのかも知れません。

最初は、プロの方の絵をまんま模倣するのはどうかと思っていたのですが、プロでさえ他の方の作品から影響を受けていることを知り、気が楽になりました。

スケッチと線画

鉛筆で描いたスケッチです。

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めっちゃ萌え系じゃん。胸の丸いのは、乳首ではなくシャツのボタンです。

パソコン上で描いた最初の線画がこちらです。

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なんだかんだ言って、今までの絵に比べて制作時間が数倍かかります。

ていうか、今までどんだけ手を抜いてたんだよ?