今回はラフ画です。
海中の絵は初めてなので、プロセスごとに時間をとってじっくりと眺めながら進めたいと思います。
今週は勤務先のイベント(施設使用者全員に対して施設を一時的に開放)があり、連日朝から夜まで駆り出されてしまいました。ここまでの作画時間は2時間程度ですが、たった2時間なのにも関わらず十分に集中できた気がしませんでした。老体には、疲労がこたえます。
フォトバッシュ
最初のスケッチをベースに、キャラのポーズのバリエーションを検討しました。
ひとつの見方に偏るのはよくないと思いながらも、背中とおしりを見せているポーズがかわいらしくて、何とかしてこのアングルで全体をまとめられないかと似たような絵をいくつも描いてしまいました。
また、Kindle unlimetedで、フォトバッシュに関する本を読み、今回はそれに挑戦してみようと思いました。
フォトバッシュは、写真をひとつの素材としてイラストになじませて仕上げていく方法とのことです。コラージュと違い、写真をそのまま使うだけではなく、隠し味やパーツ、絵の下地のようにも扱います。以下引用です。
- 写真を組み合わせ、一枚のイラストを作成する
- 写真からテクスチャデータを作り、活用する
- 写真そのものを加工し、イラストのように見せる
- それらを組み合わせ、イラストそのもののクオリティを上げる
以上がフォトバッシュ技法の基本的な使い方のようです。
今回は、シャチと海底の写真を用いてみました。
キャラは、スケッチの線画と、その線画にべた塗りした状態のラフです。
- キャラ → スケッチ + 仮の下塗り
- シャチと海底 → 写真素材を切り抜いて張り付けた状態・・・恐らく水族館で撮影したものらしく、シャチの表面の横線はアクリル水槽のつなぎ目のようです。
- 海面 → 海面ブラシ
- 泡 → 泡ブラシ
- 遊泳魚 → 遊泳魚ブラシ
現時点の状態は、既存の素材やツールをそのまま用いて並べた準備段階ということになります。
また、泡や魚群などのブラシツールは、それぞれ完成度が高いので、これ以上私が下手に手を加える必要はないでしょう。
フォトバッシュの教科書にあったコメント
今回用いる教科書は、「フォトバッシュ入門」という本です。この本の冒頭にイラスト制作に関して興味深いコメントがありましたので、ここに書き留めておきたいと思います。以下『』内は引用。
『写真を使ってイラストを描く、という行為には抵抗感がある人もいるかもしれません。フォトバッシュは技術、技法としてはかなり新しいものになります。海外のコンセプトアート畑などではすでにメジャーとなりつつある技術ですが、国内の一般的なイラスト業界ではまだまだ浸透しているとはいえないでしょう。この技術を敬遠する声も出るかもしれません。』
過去に使った教科書の中では、ヨ~清水さんが空中に浮かぶ都市に対して実際の街の写真をテクスチャー素材として用いていました。これぞまさしくフォトバッシュの一技法に他なりません。彼が写真素材を用いた理由は、イラストの情報量を増やす、でした。なので、当時は(つい最近のことですが)意味も、使い方もよくわかっていませんでした。
『一昔前は(未だにたまに見かけますが)デジタルでイラストを描くことを手抜きだと揶揄する人も多くいました。曰く「自分自身の技術だけではなく、外部のPCという補助に頼っているから駄目」という論法でした。
さらにいえば、アナログの世界でも、「不透明水彩は、やり直しがきくから透明水彩に比べて劣っている」「定規を使うと線の勢いがなくなる」「広い範囲を塗るのにローラーを使うのはけしからん、筆でムラなく塗れてこそ一人前だ」「テンシルで文字を書くな、手書きでレタリングしろ」などと、道具による利便性を嫌う意見は多くありました。
これらの言葉がどれだけ無意味かは語るまでもないと思います。』
デジ絵に対する偏見についての説明のようです。パソコンそのものはただのツールであり手段ですからね。偏見を持った方は手段と目的を取り違えているだけのことでしょう。ただ、その技能を身に着けるためにどれほど時間と努力が必要だったかを考えると、偏見と軽く一蹴するのもどうかと思います。
かくいう私もアナログ感に変にこだわっていますし・・・。
フォトバッシュも技法のひとつとして、積極的に使ってみたいと思います。ただし、うまく使わないと、結局気持ちの悪い絵になってしまう可能性が大きいです。なんだかんだ言って、最終的には作成者のセンスが問われるということになるのでしょうね。
Spotifyが快適
話しは変わって、好きな音楽を聴くのに、今まではレンタルCDを使い、どうしても手に入らない曲はCDを探して購入していましたが、使わなくなったiphone5sをネット配信楽曲専用機とすることにしました。
インストールしたのはSpotify。最初の一か月は広告なしでフルで聴けるとのことで、非番の日は、朝から晩までかけ続けています。
これが快適です。ipodでもシャッフルで聴いていたのですが、Spotifyの設定もデフォルトではシャッフル、繰り返し再生のようなので、そのままの設定で使っています。
Iphoneは軽いせいもあって、机の上に置いただけだとなんとも不安定です。ケーブルを引っかけただけで軽く吹っ飛んでしまいます。そこで、余っていた建材のL金具2つを組み合わせて簡易的なスタンドにしています。
できればiphone専用のドックを使いたいところですが、あまりにも高額で(5000円以上、ライトニングコネクタからLINE出力を取り出しているので、一応回路も入っている?)購入は止めました。
そこまでのものを購入せずとも、ちょっとした工夫で済むような気がしたのです。
金具自体それなりに重く、しっかりと支えてくれています。iPhoneは透明プラカバーをつけていますが、カバーをつけたまま日東の「きれいにはがせる両面テープ」で軽く貼りつけています。あくまでも暫定的な対策のつもりだったのですが、たまたま問題なく使えていることもあり、予想外に満足度は高めです。
レンタルCDにもほとんどなかったカーリーサイモンや広谷順子、Lampなどの作品も普通に聞けてガックリきました。やがて広告が入るとは言え、無料で簡単に、しかもほぼほぼCDレベルのクオリティで聴けることにIT技術の進化のすさまじさを感じます。ひとつの回線の通信量の増加と、データの圧縮技術がなければ実現できない機能ですからね。
ただ、Tarakoの楽曲は一曲もありませんでした。残念。今はYoutubeのいかにも圧縮した音質で聴くしかないようです。CD全部復活して欲しい。