Old Boy のイラスト日記

イラストを中心とした創作日記

イラストに挑戦(988H)・・・ムービー絵本その2

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2つ目のムービー絵本

二つ目のムービー絵本のストーリー検討と作画を行いました。タイトルは「ロボットの赤ちゃん」です。

タイトル X 変態作者 = 絵本ではなくエロ本?

を連想してしまうかも知れませんが、我慢に我慢を重ねて、子供向けの作品にしました。

ストーリーの最初の部分はこんな感じです。

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「赤ちゃんできたよー!」

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「あ、生まれそう!」「きゃあ、大変!」

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「病院へ急げー!」

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「よかった、間に合った」

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「ロボットの赤ちゃんてどうやって生まれるんだろ?こんな感じ?」ボヨヨ~ン、オンギャー

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「生まれたよ」「エー、タマゴー!」

会話と効果音だけでストーリーは進んでいきます。絵の枚数はトータル17枚です。ここでご紹介したのは最初の6枚になります。

初めて使ったミリペン

今回、線画に用いたのはクリスタの作画ツールにあるミリペンというやつです。

実際のミリペンがどういうものかはわかりません。アプリ内にあるミリペンは、筆圧に対する線幅の変化が大きすぎず小さすぎず、この絵柄にマッチしていると感じられました。

このペンを用いて、複数の描き方を試してみました。

その一つが二重線。記事トップの絵がそのサンプルです。最終的にはこの二重線を採用しました。

他に検討した線は、次のようなものです。

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ミリペン、7px、ランダム、min 0%

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ミリペン、12px、ランダム、min0%

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ミリペン、7px、ランダム、min50%

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vector図形ツール(直接描画)、連続曲線

Photoshopのブラシでは標準的な調整項目・・・ジッター

Photoshopのブラシの設定には、ジッターという調整項目があります。この調整を行うことで、例えばペン幅がランダムに変化し味わいのある線が描画できます。

残念ながら、クリスタのペンやブラシの基本の調整には、このジッターという項目はありません。ですが、筆圧調整の中に類似の機能(?)がありました。

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ブラシサイズ影響元設定のランダムを指定すると・・・

上記のミリペンの調整項目である「ブラシサイズ」の右側にチョメチョメがついたボタンがあります。このボタンをクリックすると、ブラシサイズ影響元設定という調整項目が出てきます。

筆圧やペンの傾き、ペン速度、そしてランダムとありますが、このランダムを選択すると、筆圧がランダムに変化し、線の太さがランダムに変化します。結果としてPhotoshopのジッターと同様の効果が得られます。

最小値を0(%)にすると、線幅は0~100%の間で変化します。

図の設定では、ペン幅=12px=100%なので、0~12pxで変化することになります。50%にすれば、6~12pxで変化することになります。

今回お試しで描いてみたそれぞれの線の意味は次のようになります。

ミリペン、7px、ランダム、min 0%

= 使用ツール:ミリペン

  ペンサイズ:7px

  ランダム:ブラシサイズ影響元:ランダム変化

  ランダム変化の変化量:最小0%(線幅0px~7pxで変化)

この「ミリペン、7px、ランダム、min0%」のかすれた感じもまた絵本らしくていい感じです。

vector図形ツール(直接描画)、連続曲線

一番下の絵は切り絵調で描いてみたものです。すべての線は多面体で構成されており、クリスタの中のベクター図形ツールの連続曲線を用いて手描きで描いています。

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最初に2重線を描き、線間をクロで塗りつぶす

最初に二重線を描き、そのあとで、線と線の間に黒を流し込んでいます。

Illustratorなどのベクター専用ツールであれば、わざわざ色を流し込まなくても、図形の色指定でOKです。しかもきれいに彩色できます。

クリスタもいつかはベクターで彩色できる日が来るかも知れません。今のところは、ラスターレイヤーを別に作り、そこで塗りつぶしを行うしかありません。しかもあまりきれいではありません。動画であればどうにかこうにか見られるのですが。

いずれにしても、折れ線の角をクリックしながら線を一本一本描いていく作業になります。ランダムに見えるかどうかは作業者の感覚次第です。

結構大変ですが、このような表現が好き、というのであれば一度試してみてはどうかと思います。想像以上に素朴で味のある線が描けます。

IllustoratorもしくはLinkscapeの方が効率はいいと思います。(Macの場合)

アニメーション

ムービー絵本の17枚の絵のそれぞれに簡単なアニメーションが付けられたらいいなと思いました。

前回のムービー絵本では、クリスタペイントの最大アニメサイズ3秒で作り、そのクリップをiMovieのタイムラインに複数配置することで長いアニメーションを構成しました。

ほとんどのアニメーションは、まばたき程度の簡単なものです。しかし、ナレーションが30秒とすれば、3秒のクリップを10個並べなくてはなりません。

どう見ても不細工です。

そうしているうちに、セルシスから上位ソフトのクリスタEXがひと月無料トライアルできますよ~というアナウンスがありました。クリスタEXを使えば、アニメーションサイズは無制限になります。3秒以上のアニメーションが必要なら、ひと月の間にアニメ化すればいいわけです。

ですが、それ以降はどうしたらいいのでしょう?

フリートライアルで作ってしまうと、どうしてもその資産を生かしたくなってしまいます。ペイントからEXにアップグレードする場合確か18000円ねん出する必要があります。たったこれだけのことで、18000円出しますか?

AnimeEffectsを試す

探してみると、アニメーションの制作用のソフトは意外とあるものです。

そこで、今回はAfnimeEffectsというオープンソースのアニメ作成ソフトを試してみました。

このソフト、フリーとは思えないくらい洗練されたユーザーインターフェイスと高い機能を有しています。使い勝手もいい。マニュアルがほとんどないので、最初は戸惑いましたが、どうにかこうにか立ち上げることができました。

 

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上は、AnimeEffectを用いて4秒のアニメを作り、animeted gif形式で出力したものです。

AnimeEffectsについては、いろいろ書きたいことがあります。ネット上の情報だけではなかなかうまく動かせなかったのです。特に私が使っているHigh Sierraのようなちょっと古いバージョンの場合、いろいろと小細工が必要になります。

いずれまとめたいと思いますが、以下に要点のみ簡単に記載しておきます。

  • AnimeEffectそのものは、ネット上にあるMac版をダウンロードしてインストールすればよいだけです。AnimeEffectのアプリパッケージがインストールされます。
  • パッケージをダブルクリックすればアプリは立ち上がります。
  • 動画を描きだすには、ffmpegというソフトが必要になります。このソフトはAnimeEffectに呼ばれて裏で立ち上がります。

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ffmpegがインストールされていないと、こんなメッセージが出る。
  • ffmpegは開発元が公開しています。このソフトのインストールのために、Homebrewというソフトパッケージのインストール用アプリを事前にインストールしろと指導しているマニアックな方もいますが、その必要はまったくありません。むしろ問題が大きくなる可能性もあります。理由は、このHomebrew自体、古いOSバージョンに対応するつもりがないからです。「この古いバージョンはサポートしません。とりあえず頑張りますが・・・」というような無責任なメッセージが出てきます。フリーだからしょうがないんですけどね。
  • ffmpegの開発元からバイナリーのffmpegをダウンロードし、展開した実行ファイルをAnimeEffectsのパッケージ内にあるtoolsの中に入れます。パッケージの中は普通は見えませんので、右クリックでパッケージを展開すると3つのフォルダがあり、その一つがtoolsです。
  • ffmpegの実行ファイルは、現時点では「ffmpeg2」という名称になっています。これが曲者で、「ffmpeg2」のままだとAnimeEffectsは、別のソフトだと認識してffmpegがないと訴えてきます。アプリ名のおしりの2を削除して、ffmpeg2 → ffmpeg にしてあげる必要があります。

AnimeEffectsそのものの操作はマニュアルが不十分なせいで、ちょっと苦労するかも知れません。私は最初につまづきました。

 

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ソフトを最初に立ち上げたときのイメージ

 

 ソフトを立ち上げた最初の画面がこんな感じです。シンプル過ぎて何だかよくわかりませんでした。

このソフトは、画像ファイルやPhotoshopのPSDファイルがレイヤー構造をそのままに読み込めます。なので、クリスタで作ったデータをフォトショップ形式で保存し、そのデータを読み込めばよいことになります。

 

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このフォトショップ形式のファイルは、新規プロジェクト作成時に読み込めば問題ないようなのですが、うちのMacの場合、データのない空っぽのプロジェクトを作った後でファイルを読み込もうとしても上手く読み込めませんでした。

新規プロジェクトダイアログ内の「初期リソース」という項目の右にあるフォルダーアイコンを押せば、パソコン内にある、このソフトが読み込めるデータ(.psdや.jpgなど)が見えるようになります。

また、初期設定では、最大フレーム数は600に設定されています。1秒60フレームなので、10秒ということです。60フレーム/秒は固定のようですが、アニメーション描き出し時に変更可能です。

AnimeEffectsはキーフレームベースのアニメーション制作ツール

今回もまた、ものすごく単純なアニメーションになりそうです。ただ、このソフトは、キーフレームをベースとした複雑なアニメーション表現が可能です。

概念はクリスタのアニメと全く同じです。一つのレイヤーに描かれた絵を一つのパーツとして扱います。また複数のレイヤーを一つのフォルダに入れてある場合、フォルダー(フォルダー内のレイヤーまとめて全部)に対して動作指定できます。

例えばある特定のフレームAとB(例えば最初の0フレームと1秒後の60フレームなど)での各パーツの位置、角度、サイズや変形、見える見えない、レイヤーの階層などを指定すると、AとBの間のフレームでは、選択した変化量に従ってパーツの変化が補完されます。

変化量=「なし」を指定した場合は、Aの状態がBまで続き、Bに来た時点でいきなり変化します。「リニア」を指定した場合は、変化量は線形的に変化します。例えば「リニア」で「移動」させた場合は、Aの位置からBの位置に一定速度(リニアに)で移動します。

オープンソースフリーソフトですが、1000円、2000円払ってもいいような品質です。2000円払うからマニュアルをちゃんとして欲しいと言いたいところです。

その他のソフトも試してみた

とにかく面倒なことが嫌なので、最初はKeynoteMacのプレゼンソフト)のアニメーション機能が使えないかどうかを試してみました。

残念ながら、最新版OSでないと今のKeynoteはダウンロードできないようです。

High Sierraの場合はどうするか?

iWork09の中古を入手して、アップデートして使いましょう。もし登録されていなければ、アップデートできるかも知れません。

ユーザーからの質問に、Appleの担当者がそんな無責任なコメントを返していました。

古い機種やOSを使っているユーザーをバッサリ切り捨ててる感が半端ないですね。

たまたまネット上に置かれていたiwork09のトライアル版を入れ、動作確認してみたのですが、落ちまくりでした。それに、keynote自体、前評判ほどの使いやすさは感じられませんでした。

ペイントソフトではKritaを試してみました。こちらも落ちまくり。しかもそれまで描いたデータも形跡も一切残らない。完全に消えてなくなります。とても怖くて使えません。

Painter essentialをもう一度試してみました。ただ、一番使いたい水彩系のブラシが何だかおかしい・・・。水彩の透明感が全くないのです。不透明度を下げたら、下の面が透けて見えるはずが、全然透明にならないのです。

これでは、水彩も何もかも、全部油彩やガッシュのような絵になってしまいます。

いつの間にかクリスタに欲しい機能が盛り込まれていた

うまくいかないことがある反面、全く期待していなかったよいこともありました。

タイムラプス機能が先日のバージョンアップでクリスタに盛り込まれていたのです。

タイムラプスとは、制作過程を記録する機能です。

Macで使えるペイントソフトでタイムラプス機能がついているものは、私が知る限りありませんでした。Windowsにはあります。iPad版にもあります。iPadだと有名どころではProcreate。そしてクリスタと相性のよいibis paintにもタイムラプス機能があります。

というわけで、ipadアプリをMacで使えないものかと真剣に考えていました。そう、Silicon macならできるかも知れません。でも、クリスタにこの機能が盛り込まれたのなら、Silicon macはまだ先でいいですね。

それはそれとして、今回タイムラプス機能がらみで他のペイントソフトを調べるうち、ipadでしか使えないProcreateに興味がわきました。

その理由は、Procreateで描かれた絵のバリエーションが非常に広く感じられたからです。

Procreateで描いた絵ってどんな感じ? と聞かれても、固定されたイメージが湧いてきません。人それぞれで表現が大きく異なるように感じられます。それだけソフトの表現力が大きいのではないかと想像されるのです。使いやすさというのもポイントかも知れません。

また、Procreateのブラシの豊富さも秀逸です。今まで描いてきて、その絵の人となりは、ブラシがすべてと言えるほどブラシが重要だと感じています。

ごちゃごちゃ言ってないで、使いたいなら使えば? と言われそうですね。

はい、そうですね。手持ちの9.7インチipadに入れればいいだけなんですけどね。

画面が小さいのが難なのですが・・・。

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「画面が小さくて絵が描けないよ」「あなたの指が太いせいよ」「失礼ね!」