泣いても笑っても自分のキャラ
改めて自分の絵を見て、ああ、いつものキャラだなあ、と思いました。
そんなの当たり前と思われるかも知れません。ですが、なかなかキャラが安定しない現象を長い間経験してきましたので、いつものキャラが描けているのは本当にうれしいことです。
気がついた時には作画時間が1000時間を超えていました。完全に記録しているわけではありませんので、あくまでも推測値ではありますが。
1000時間を超えたからと言って特別な感慨はないものですね。キャラは安定しつつあるのかも知れませんが、相変わらずデッサンは狂っていますし、シワも満足に描けているわけではありません。初めてキャラを描いた頃と気持ちも意識もほとんど変わっていません。
スケッチ後に3Dモデルを重ねてみる
こちらは既刊本の電子書籍版カバーイラストの仕事です。納期は3月末までと、まだ多少時間はありますがチームの制作物なので優先して進めることにしました。
以下は最初のデッサンです。
左のキャラは「ヒカリ」で、右のキャラは「セイラ」です。物語の主人公たちなので、一応名前はあります。シナリオライターがつけてくれた名前です。
この絵にクリスタの3Dモデルを重ねたのが以下になります。
セイラはパッと見バランスが取れていました。3Dモデルを重ねてみて、ほぼほぼぴったり一致していたのでこちらはOKです。これには自分でも驚いたくらいです。
それに対してヒカリの方は、見た感じ明らかにデッサンがギクシャクしています。3Dを重ねてみると、胸部から腹部の形状や寸法がおかしいことがわかりました。
3Dに合わせて修正を入れていきます。
修正するにあたり、身体の外形線を一旦消してみました。3Dモデル+ヘア=セクシー。
髪の毛を描き足すだけでこんなにセクシーになるんだ。いやいや、こんなことやってる場合じゃありませんね。こんなことやってるからいつまでたってもダメなんでしょうね。
修正後の線画はトップの絵になります。タイトルや作家名をダミーで入れています。
背景はレストラン店内のイメージにします。より写真があれば、写真をそのまま張り付けたいと思います。
ただ、パースを見てわかるように目線がかなり下です。高さ的には3Dモデルの足の付け根くらいの位置になります。昨夜フリー写真素材のサイトを覗いてみたのですが、これほど低い目線で撮った写真は今のところ探せていません。
1000時間に達し
作画時間が1000時間に達したところで、今までのイラスト制作に関し、簡単なセルフレビューをしたいと思います。
あくまでも独学なので基準やゴールはあるようなないような状態です。基準が必要かどうかもよくわかりません。ただ、何度かプロの絵を参考にしてきましたが、そのたびに技術的に一段階段を上るような感覚になります。
しいて言えば好きなイラストレーターの絵がひとつの基準であり、ゴールのひとつではないかと思っています。
1000時間描いてもデッサンは崩れたままですし、着衣のシワも満足に描けていません。シワについては、やはり現物(写真でもいいです)を参考にして描くしかないと思っています。参考にした場合としない場合では明らかに「自然さ」が違います。
要するに面倒がらずにやるかやらないかが重要な気がします。
デッサンも同様です。感覚だけで描いてしまうと、どうしてもどこかギクシャクしたバランスになりがちです。あえて勢いのある絵にするために感覚優先で描く場合もありますが、どこかおかしいと思ったらためらわずに他の絵や写真、3Dモデルを参考にして調整したり、描きなおしたりした方がベターですね。
結局1000時間経っても、基本は基本、基礎は基礎としか言えません。
それにしても、コックコートって、カッコよく可愛らしいですね。プロの衣装って感じがします。コックコートフェチになりそうです。
そんなこと考えてるから・・・。