このところ疲れが取れません。今の仕事を始めてから健診の異常が一気に増えました。消化機能が低下していることも自覚できています。う~ん、契約期間の3月まで持たないかな、こりゃ。
おかしな箇所が急に目に付くようになった
結局体力がある程度回復したころには次の業務日が来てしまいます。その結果、疲労はどんどん累積することになります。
ムービー絵本のナレーションを再録したいのですが、疲れた身体で録っても、疲れた声になってしまうに違いありません。いつになったら録れることやら。
「ママ ザ・ハーブマジック」という最初のこのムービー絵本は、昨年12月9日に一旦封印し、ひと月ほど寝かせていました。
今月の初旬から再度内容の見直しをしているのですが、当初さほど違和感がなかったのが、ここにきて急におかしな箇所が目に付くようになりました。
特に違和感を感じるのは文章です。一か所訂正を入れたら、他の箇所も気になり、ナレーションの原稿はたちまち真っ赤になってしまいました。
こうなっては、録りなおすしかありません。
違和感が気になりだした原因は、スピーカを使ったせいではないかと思っています。
Mac Proには内蔵スピーカがついていますが、床に置いた筐体からの音になるため、視聴用としてはやや苦しいものがあります。
タブレットの音質レベルでいいので、安価なスピーカがないかと探してみたところ、ダイソースピーカに行きつきました。
300円のワイアードタイプですが、こんなんでもそれなりの音が出ます。実際のところ、低音感は乏しく中域がほとんどで高域がそこそこといったところでしょうか。それでも音声にとっては十分であり、それなりにバランスよく聞こえます。
お決まりのMade in Chinaですが、そこそこ重量感もあり立派なものです。ちょっと気になった点があるとすれば、やや右側のスピーカの方が音がでかいことでしょうか。ご愛敬ですね。それから左右のマーキングがどこにも見当たらず、とりあえず箱に描かれたイラストの通りに置いたら、運よく右のスピーカから右の音が、左から左の音が出てくれました。
何だかんだ言ってChina慣れしている自分が怖い。
ヘッドホンだとごまかされる?
ヘッドホンだと音質の良しあしが明瞭にわかります。逆に言うと、音質が気になってしまい、肝心の内容に注意が向きにくいように思えます。スピーカにして改めてその内容に着目できたような気がします。
最初に気になったのはほんの一か所でした。ストーリーのつながりがよくないな、と感じたのです。その箇所を皮きりに、気になる部分が次々と見つかりました。
論文だってここまで時間をかけてその言い回しを訂正したことがないように思います。
専門家から専門家に向けて記述される論文は、ある程度「わかってもらえる」文章なのです。きちんとしたフレームワークも用意されています。学会によって基本構成が決められているのです。
反面、絵本や児童文学は、「容易にわかってもらえない」文章と言えます。対象読者(視聴者)は、ボキャブラリーも表現も乏しい2歳から7歳ぐらいです。彼ら、彼女らにとって未知の言葉があってはうまく伝わりません。
文学は論文とは違うと言われればそうかも知れません。
ですが、私は文学であっても何らかのフレームワークはあると思いますし、違和感を覚えるのは、そのフレームワークから外れているせいではないかと思っています。
絵本や児童文学のフレームワーク
幼児や児童向けの文章創作のフレームワークについては、いつの日か検討し、まとめてみたいと思っています。
とはいうもののやはり文章は苦手ですね。絵に比べると文章の制作により大きな時間を費やしてしまいます。よりよい言葉はないかといつまでも悩むことが少なくありません。
いずれにしても、改めて勉強しなおさなくてはと思い、大昔に購入したノウハウ本数冊をクローゼットの奥から引き出しました。
今どきのノウハウ本の多くは、いやというほど結論が明確に書かれていますが、昭和から平成初期のノウハウ本の場合、必ずしも結論はありません。いくつかの作品が掲載され、その解説をもってノウハウとしています。
もちろん、ストーリーのフレームワークとして代表的な「起承転結」くらいは取り上げられています。ただ「起承転結」だけでスラスラとストーリーが書ける方は少ないと思いますし、実際の作品の多くは必ずしも「起承転結」の枠には収まりません。
イラストレーターや絵の好きな方のオリジナルコンテンツとして絵本をお勧めしたいとは思うものの、想像以上に難しい面があることは否めません。
ただ、文章が苦手なら、ストーリーは作家にまかせて絵だけを担当するというチーム制作もあります。また、言葉のない、あるいはほとんどない絵本も存在します。文章を超えた、絵を主体とした絵本表現の可能性は決して小さくはないと思っています。
さて、絵の方のアップデートとしては、トップの絵とこの絵の二枚の背景に文字や絵を追加したことです。細かな情報を入れることで、子供たちの注意が散漫になる可能性も考えられますが、宝探しをするような目で見て楽しめる工夫があってもいいんじゃないかと思っています。
Affinity Designerを使ってみた
単純な直線、曲線とグラデーションによる最初の作画にはInkScapeを使いました。そして、今回初めてAffinity Designerという有料ソフトをトライアルで使い変更を入れてみました。
Inkscape、Affinity Designer共に、基本はベクトルツールです。
無料で試用できるトライアル期間は10日間です。10日はどう考えても短いでしょう。決して単純な機能のソフトではありません。ほぼほぼAdobeのIllustratorに匹敵する機能を有しています。
10日としたのは6100円という値段だからでしょうね。お安いんだから10日で勘弁してよ。できれば早く買ってね。そんなところでしょうか。
ただ内容はいいです。Illustratorとは根本的な操作感は異なりますが、機能を絞ったり、まとめたりすることでかなりとっつきやすくできています。
WindowsのIllustratorで作ったaiファイルを読み込むと爆発したりと、そっくりそのまま互換できるわけではありませんが、使いやすさの点で一推しソフトですね。
Affinityシリーズには、ベクトルツールの「Designer」に加えて、編集ソフトの「Publisher」や、写真加工の「Photo」があり、すべて6100円です。どのソフトも評価は高いのですが、日本語機能の弱さに対する指摘があります。
日本語がちゃんと扱えるようになったら、Adobeは不要ですね。期待しています。
「ママ ザ・ハーブマジック」の二作目を描く機会があれば、このソフトを使って描こうかと思っています。