米国大統領選があんまりにも面白かったので、今、大統領選ロス状態です。
書籍カバーイラスト彩色
電子書籍カバーイラストの彩色を一段階進めました。
キャラに対して下塗りを施した状態です。一旦この段階で、仕上がり時に行う「効果」を先につけ、仕上がりの予想を立ててみました。
左のキャラの両手から発せられた光が中央のトマトを光らせ、そのトマトの光が右のキャラの両手に伸びていく、というイメージです。
光源である「トマト」と「手のひら」から発せられる「光」をうまく表現しなくてはならないのですが、実際のところあまりうまく描けていません。
以前、光を強く意識して描いていた時期があります。その頃の絵で、この絵のシチュエーションに近い絵を探してみました。
Cafeというタイトルのこの絵が比較的近い絵と思います。
さて、この絵についてですが・・・。実は、光が強く当たっている部分と影の部分をどうやって描き分けたのか、まるで思い出せません。
スポットライトの効果を出す場合、光の当たる範囲にグレアをかけます。具体的には、光らせたいレイヤーの上に加算(発光)レイヤーを重ね、光らせたい部分にある色(例えばオレンジとか)を塗ります。すると着色した部分だけが明るくなります。
この絵では、グレアをかけた面と面の間に濃い影があるなど、思ったよりトリッキーなことを行っているようです。
まだデータを確認していませんが、画法がグリザイユなので、制作途中のレイヤーが残っていない可能性もあります。
まさか、自分の絵を分析することになるとは思いもしませんでしたが、この絵を参考にしつつ、次の段階に進めたいと思います。
私たちはまだ原始時代にいるのかも知れない
それにしても、大統領選は面白かったです。
いろいろありましたが、今の世の中、大昔と何ら変わらず、金と力で動かされていることに改めて気づかされました。
こん棒が鉄砲になり、今は情報がひとつの武器と言えるでしょうか。また、石が貨幣になり、デジタル通貨になりました。移動や情報のスピードは太古の昔に比べ飛んでもなく速くなりました。でも、それだけな気がします。
世の中のシステムの多くは、コントロールしている誰かがいて、その誰かにお伺いを立てないと話が通らないのが現実のようです。江戸時代、幕府が発行した通行手形を見せないと関所が通れませんでした。今のITの世界もパソコンのOSやらブラウザがあり、プロバイダがあり、管理されたドメインがあり、SNSがありと関所だらけです。形や仕組みは違えどおんなじことですよね。
いつの日か、何らかの情報技術革命が起き、金や権力の縛りからすべての人が自由になれる日が来たなら、そこで初めて、私たちは原始時代から一歩進化できる気がします。